小学校生活は悲惨でした。
せめて中学校では、と意を新たにしていたのです・・・入学前までは。
ところが、入学式当日で終わったようものでした。
辛気くさい風貌の校長先生の長い挨拶は退屈でした。
「××××のような怠け者の歌を・・・」と。
超有名ドラマの挿入歌(B面)を引き合いに出してきたのです。
(主題歌だったA面は、歌い継がれ聴き継がれている名曲です)
こんな若者になるなとでも言いたかったのでしょうか?
でも、ごく普通の若者心理で特別な存在じゃないはずです。
教師の視点だと、不真面目にしか映らなかったのでしょうが。
歌詞の表面だけで怠け者呼ばわりするのもおかしなことです。
お先真っ暗、な予感を漠然と感じたのです。
ともかく、明るくなろうと試行錯誤の日々が始まりました。
入学して間もなく、度胸試しのつもりだったのでしょうか?
地元テレビ局の夕方の帯番組のクイズ番組に出演。
当時の小学生・中学生に人気だったのです。
実は、母に無断で応募ハガキを出していました。
だから、通知が届いた時は怒られました。
キャンセルできずにいろいろあったりで大変でした。
クイズ冒頭の司会のアナウンサーのとある質問で
「○○です」と答えたら、「○○ねぇ~」と返されました。
いけないことを言ってしまったのか、と内心へこみました。
他のことだったら良かったのでしょうか?
番組の流れとしては――
答えがわかったら早く回答者席のボタンを押すのです。
早い者勝ちってわけです。
ところが、数秒差で誰かが先に押し、私はほとんど答えられませんでした。
1問だけ答えられた答えがインパクトがあったのか?
あだ名がわりに呼ばれて、(一部から?)笑い者になりました。
しばらくは続いたのでした
それと、自慢ではないのだけど――
1~2年生にかけて、とある科目がまあまあ得意だったのです。
他の科目はさっぱり、でしたが。
1年時に自慢していたのが滑稽に見えたのでしょうか。
クラスで班別に壁新聞を作っていた時のこと。
ある人の私への評価が、毒を含んだものでした。
私の口ぐせみたくなっていた「○○ならね」を引用していたのです。
作る前から言われてたけれど、公にされて馬鹿にされたようでした。
1年時の担任との相性も、決して良くなかったです。
見た目が男性的な、これまたキャリア何とやら、でした。
入学翌年に出した年賀状がよほど気に入らなかったのか?
それとも、こちらの日頃の行ないが気に入らなかったのか?
その担任の教科だった授業中に、無言で私の机の上に投げ置きました。
当然、授業中なので周囲に見られています。
担任と彼らの視線に恐怖を感じました。
同時期に、同じクラスの1人からこんな文面の年賀状をもらいました。
『あなたのかぶっているお面は気持ち悪いから、早く外してください』
私を、お面呼ばわりしたのです。
表情が乏しかったのか、顔のつくりだったのか?
どんな意図があったのでしょうか。
まさか、聞くわけにもいかず。
ちなみに、その人は“優等生”でした。
(その2に続く)