小中とろくなことがなく、高校こそは、と思っていたのです。
ところが、入学式早々の校長先生の挨拶がネガティブでした。
あの挨拶、本当にガックリきました。
お先真っ暗、という言葉がピッタリでした。
当時のその高校は、校長だけでなく教師間でも評価が低かったとか。
まだまだ下に見られていたのかもしれません。
私は、普通科に3つあったコースのうちの1つに在籍していました。
(現在もその3つなのかどうかは知りません)
他の2つは進学関係のコースで、それぞれ名称がありました。
私が在籍していたもう1つのコースは、表現は良くないけれど――
“世捨て人”のようでした。
そんなことを感じるようになったのは、入学してしばらく経ってから。
教師があまりやる気がないように思えたのです。
向学心が若干はあった?私。
進学関係のコースのどちらかに移りたいと思ったのです。
元々、入試時に片方を選択していた、はずでしたが。
点数の関係などで“世捨て人”コースに下げられていました。
実際、ある程度の成績があれば移ることが可能だったとか。
だけど、遠く及ばず(担任や母に言わせれば努力が足りなさ過ぎ?)。
叶わなかったのだけど。
そういえば、入学早々に適性検査が行なわれたのです。
筆記試験、のようなもので何問か質問がありました。
二者択一の「はい・いいえ」で答えるやつです。
あまり深く考えずに、ほぼ直感で1問ずつ丸を付けていきました。
その中に、「あなたは人に優しくされたらうれしいですか?」
そんな質問がありました。
100人いれば90人以上は「はい」にする質問です。
私は、直感で「いいえ」を選んだのです。
全部終わって見直す時間があったのだけど、「はい」に直しませんでした。
何でそっちにしたんだろうと、終わってから考えました。
「優しくしてくれても、それは表向きの顔。
裏できっと私の悪口を言っているに違いないだろうな・・・」と。
本音と建前があるのを知っていたのか?
それとも単にひねくれていただけか?
たかが1問、されど1問。
教師や母にしてみれば問題あり、だったと思います。
結果がどうだったのか、直接は知りません。
保護者面談や進路指導などの参考資料に使ったのでしょう。
考え方が(他の子と比べれば)おかしいと見なされたのかもしれません。
入学早々に学校行事で宿泊学習に行きました。
1日目の夜だったか、キャンプファイヤーがありました。
私は中学が同じの同級生の男の子と無理やりデュエットをする羽目に。
あの数分間は公衆の面前で大恥をかいたようなものです。
誰かの悪意を持った企みだったに違いありません。
部活動は、1度退部して再入部したので1年ちょっとの在籍でした。
中学時代同様、スポーツ系は選ばず、某文化系でした。
上下関係が何かとうるさいスポーツ系なんてとんでもありません。
面倒なことでトラブルなんて嫌だったし、幼少期から運動オンチだったし。
一応、部活の関係で小学校時代にやっていたピアノを弾くこともありました。
個人プレーで目立つより、団体プレーの色彩が強かったのです。
私はしっかりと浮いていました。
自分を変えよう、明るく振る舞おうとおちゃらけていたのです。
もっとも、中学からの延長線上ではあったのだけど。
おちゃらけた人間は必要ないな、と漠然と感じるようになりました。
(その2に続く)