1975(昭和50)年の夏に始まりました。
甲子園と並ぶ、かもしれない夏の風物詩、でした。
80年代までは、コンテスト形式だったと記憶しています。
内容や名前などを変えつつ続いていたけれど、もう別ものでした。
音楽業界の流れだったのか、90年代に終了しました。
主な賞は、新人賞・グランプリ・金の鳩賞。
8月の本選のひと月前の7月にノミネートがありました。
当然、本選もノミネートも生放送の全国放送。
夜7時台の「木曜スペシャル」の番組枠、だったかな?
(「火曜スペシャル」だったかもしれません)
それにノミネートされたんです。
これまで音楽賞にノミネートは、ほとんどなかったかもしれません。
それだけでも歌手として認められた、と思います。
発表の瞬間、「太陽の季節」のイントロが流れ。
メンバーも会場のファンも狂喜乱舞、涙なみだ・・・。
本選までのひと月間は、文字通り夢子さん状態でした。
さて、現実の本選は誰が受賞したのか?
伊藤咲子さんの「乙女のワルツ」でした。
そのイントロを聞いた瞬間、ひと月間の夢は終わりました。
サッコさんが選ばれたこと自体は、納得ではあったけれど・・・。
選考委員会でどのような意見が出たのかは知りません。
ずうとるび押しの意見も、あったかもしれません。
もし、あの時ずうとるびが受賞していたら――
その後の運命が変わっていたのでしょうか。