↓その1↓
留年すれすれ、かもしれない成績の1年生でした。
どうにか2年生に進級、先輩と呼ばれる立場にはなりました。
でも、光が見えるどころか真っ暗闇。
相変わらずの状況のままで過ぎていきました。
卒業が近づいてきて、一応は頑張らなくちゃ、と思っていたのです。
やる気がないなりにも励んできた?学業だけではありません。
ところが、卒業2ケ月前の冬休み明け頃に“事件”は起こったのです。
正確には、私の知らないうちに、でした。
漏電を避ける為に修理をするつもりだったコタツのコード。
入寮する時、自宅からちょっと古めのコタツを持って行ったのです。
コードもボロボロに近く、使い続けると危なそうだったからです。
帰省前に同部屋の後輩達に、あらかじめ話はしておいたのです。
納得はしてはいなかったようだけど・・・。
待たせて申し訳なかったな、と思っていました。
部屋のドアを開けた途端、とんでもない光景を見てしまったのです。
目の前に何かの物体の上にかぶせられた毛布が。
毛布をめくると、ズタズタに壊されたコタツがそこに。
ただただ唖然としました。
1人の力だけではそうならない破壊のされ方。
何人かが協力しないとできない行為です。
おそらく、寮の屋上から落とすか道具を使うかなどしたのでしょう。
日頃の恨みを物言わぬコタツにぶつけた感じでした。
私の身代わりになったのか、と思うと申し訳なかったです。
“犯人”は何人いたのか?
などなど、真実を知りたくて各部屋を回って聞いてみようと。
そう思いかけたけれど、断念。
聞きたくもないことを聞かされると病みそうな気がしたのです。
2年間受けてきた嫌がらせで人間不信になっていました。
口止めをされていたのか、知らなかったのか?
気味が悪いくらいに、誰も話してくれませんでした。
「○○ちゃん(○○さん、○○先輩)、どうしたの?何かあった?」
おそらく、そんな類の言葉はかけられなかったと思います。
期待すること自体が馬鹿げているのかもしれないけれど。
立場的に味方してくれる人が内外でほぼいなかった私。
これ以上トラブルを起こしたくなかったのです。
2年生の後期試験は、私なりに気合が入りました。
追試で帰省できずに寮に残るのは嫌でした。
終わって何事もなければ、卒業式前のオリエンテーションまで開きます。
数週間あるので、帰省してもかまわなかったのです。
これまで以上に試験勉強に励みました!?。
おかげで追試は1科目もなし。
自慢じゃないけれど、落ちこぼれの中の落ちこぼれの私。
かろうじて、だったにせよ奇跡だったんです。
成績自体は下から数えたほうが早かったには違いありませんが。
そして、どうにか迎えた卒業式当日。
何食わぬ顔で「せんぱ~い」と寄ってくる後輩達。
私は表情はいつものポーカーフェイス。
内心は煮えくり返っていましたが。
「せんぱ~い」の何人かが、コタツ破壊に加わっていたのは確かです。
もしかしたら、同級生もいたのかもしれませんが。
とうとう誰も名乗り出ることもなく、後味が悪いままで帰郷しました。
※振り返ってみると――
2年間の短大生活は、我慢や忍耐をせざるを得なかった。
・・・と言えばカッコいいのだけど、現実は悲惨だったっけ。
針のむしろ、否、ケンザンに座らされているような日々でした。
楽しい学校生活は、私にとっては絵に描いた餅。
隣の芝生は青い、どころか真っ黒け、だったりして!?。
フィクションの世界でもあり、他人事でもあり。
夢のまた夢でしかなかったのです。※